HOME >> 経営に生かせる人事・労務・法律の知識 >> 相続の現場からのメッセージ(7)〜相続に備えるということ〜
相続の現場からのメッセージ(7)〜相続に備えるということ〜
こんにちは。安藤です。
何も付け加えることはありません。相続は「ドラマ」ですね。
今日も現場から、BAMCグループの西村がお送りします。
相続の現場からのメッセージ(7)〜相続に備えるということ〜
BAMCグループ、パートナーの西村です。
相続や事業承継の専門家として日々仕事をさせていただいているなかで、現場で起こる出来事や感じたことを皆さんにご紹介させていただきます。
〜相続に備えるということ〜
先日、保険会社の営業の方の紹介で相続についての相談を受けました。
50代のお父様を数年前になくし、お母様も昨年癌で亡くされた30代と20代のご兄弟2人からの相談です。
両親はサラリーマンで当然相続税など発生するはずもないと思っていた所、1年経って保険会社から不払いの保険が6000万円あったとの報告をうけ、いきなり相続税を納めることになってしまったのです。
相続税の申告期限は相続発生から10ヶ月。もう期限が過ぎています。
税務署と交渉しながら手続きを進めることとなったわけですが、最近、このような若い世代の相続相談事例が増えています。
10年前では少なかったサラリーマンの相続申告が急増しているのです。
定年前に万一があっては子供も大学に行かせられない..
65歳で保障が切れる定期の掛捨ての保険に入られている方や、会社天引きで入られている方などに相続が発生すると、不動産等の資産は自宅だけだが、会社からの弔慰金や退職金、保険金など合計すると1億円になる、などという例が結構あるのです。
この兄弟には合計1億3000万円の保険金が入りました。
お父様を早く亡くしたときの保険金を、お母様もご自身の保険に宛て、そのお母様の保険金を子供たちが手にしたのです。
30歳になったばかりの兄と27歳の弟。
突然の1億を超えるお金...
でも2人は堅実でした。
お父様の命と引き換えにお母様が取得したお金、そして更にお母様の命と引き換えのお金。
2人は普通預金にこのまま入れておいては気付いたときには、減ってしまうかもしれない。
これから自分たちが家庭を持ち、生まれてくる子供たちや、自宅の購入資金など、本当に必要なときの資金として使わなくちゃいけない..と、2人は積み立て型の保険にほとんどの資金をあてたのです。
両親が健在であれば、きっと孫ができたらお祝いをあげたかっただろうな…
ふたりはそんなことを言いながら保険の契約をされていました。
相続が発生してみると、いろいろな名義変更や保険金の受給など、相続人には大変煩雑な手続きが待っています。
生前に、いったい両親はどんな保険に入っているのか?
どの銀行にお金を預けているのか?
大切なものはどこにしまってあるのか?
など、しっかり話し合い万一に備えるべきなのです。
病院に入院してから親(或いは配偶者)に向かって、保険は?預金は?とはとうてい聞けませんし、聞く気にもなりません。
この長男の方は、「もっとお母さんと思い出を残しておきたかった...」と、悲しそうにおっしゃっていました。
入院してからは、病室で写真もとれない..だって思い出を作ってるって思われちゃうでしょ?
金銭的なことも、そして大切な思い出も、生前に十分な準備が必要なようです。



