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相続の現場からのメッセージ(3)〜遺言〜
今、ある銀行から依頼され、遺言に関するセミナーを、全国で毎週のように講演させていただいています。
地方に行っても、毎回30名を超えるご参加を頂き、遺言についての皆さんの関心の高さをあらためて感じています。
現在、1年間で亡くなる人の数が約100万人といわれ、その中で財産の分割についてトラブルになり、家庭裁判所の調停に持ち込まれる案件が1万件あります。
ここ数年で、この調停案件が急増しているのです。
また、この裁判所に持ち込まれる数は、遺産分割トラブルの氷山の一角にすぎず、裁判沙汰にはならずとも話し合いでもめてしまうケースは、相続の現場を毎日見ている私どもにとっても急激に増加していることは間違いのない事実なのです。
それではどうして昔のほうがもめなかったのでしょうか?
会社経営にしても、農家の仕事にしても、実はここ20年で、子供が仕事を継ぐ割合が半減しています。
20年前は商売を次の世代に引き継ぐのに、子供が引き継ぐケースが80%でした。残りの20%が他人に事業を任せるケースです。
ところが現在は子供が引き継ぐ割合はなんと40%!残りが従業員に任せたり、第三者へ会社をまるごと売却(M&A)してしまう、そんな統計がでています。
「兄は親父の商売をついで、残された母親の面倒も見ながら西村家を守っていくんだから、財産を相続することは当然だろう...」という時代から、
「兄は親父の商売も継がずに自分の好きなことをやっていて、残された母親を施設に預けてろくに面倒も見ていないのに、何で多くの財産を引き継ぐの?」
というようなケースも多くなっているのでしょう。
これからも「遺産分割」はどんどん困難になっていきます。
だから、「遺言」が注目されているのです。



